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或る春の朝、奇妙な夢から覚めた中学二年生の立花未散は、和装で目隠しをした幽霊《緑ヨ》に取り憑かれていた…?消え往く運命にある、錆びすぎた魂の緑ヨを救うために、大正時代めいた常夜の異界《隠國》にて、櫻の花びらから生まれる刀《形見櫻》を手に、鍵を握る異人の少女の在処を識る蝶《蝶ノ絲》を追い掛けることになる未散。――そのような物語をイメージした音楽CDになります。
作品概要については【胡蝶夜話〜未明堂異聞U】の《概要》もご覧下さい。
平成篇の関連作品は【未明堂異聞】→【虚の蝶の目隠し鬼】→【鳥居ロンド
→【胡蝶夜話〜未明堂異聞U】→【燐粉ノスタルジヤ〜未明堂異聞V】と云う
流れの発行になっております。(※1作のみでも問題なくお聴きいただけます)
目隠シ平成流離譚◆しづやしづ しづのをだまき 繰りかへし 昔を今に なすよしもがな|「錆の刀を振るう、ぼくの姿が蝶に似ていると云うのなら」「散った後には――何処までも飛んで往きたい。蝶になって」私の知らない“親戚の子”で、私が自分の“主”だと云う、謎の多い幽霊のような存在、緑ヨ。偶然、友達の綸子ちゃんのひいおじいさんの友達だと云うことは分かったけれど、男の子だと思った性別すら怪しくて……。「どうしてこうなったのか、それはぼくにもわからないんだ」緑ヨの記憶には、所々抜け落ちている部分があった。まるで、破れた蝶の翅のように――。「ぼくはね、もうこのまま消えてしまっても構わない」「未散だって、ぼくがいないほうがいいでしょう?」「そんなのは……駄目だよ」――普段は私の中にいて、頭の中で会話をしたり私の体を操ったりする緑ヨは、不思議な世界《隠國》(コモリク)にいる時にだけ、本来の姿を現すことができる。「此処に来れば、緑に逢えるの……?」「そう。あぶないことも、あるけどね」

音盤

track@C|作曲・編曲/浅草絲 trackA|作詞・作曲/浅草絲 編曲/mimei trackB D|作詞・作曲・編曲/浅草絲
illustration: 麻谷知世 prodeced by mimei
全5曲|プレスCD|イベント頒布価格\500・ショップ委託価格\735[メロンブックスとらのあなあきばお〜

解説

準備中

催事

頒布イベント
04/30(月祝)M3-2012春 配置:第一展示場 A-05a
05/05(土祝)COMITIA100 配置:お 02a
当日頒布予定の旧作|※【未明堂異聞】の頒布は終了しましたその他の旧作

茶話

其ノ壱
附録◆ヨミものU ――大正と平成がまぜこぜの楽屋裏にて(前回分は【胡蝶夜話〜未明堂異聞U】の《茶話》をご覧下さい)
  • ろくしょうはぐらかし上等で掴み処のない性格。平成篇では途中から“ちびろく”というちびキャラ形態で現実世界にも顕現する。
  • 立花未散 たちばな・みちる平成篇での緑の主で親戚の子らしい中学生。落ち着いた雰囲気の優等生だが、漢らしい一面もある様子。
  • 麻布綸子 あざぶ・りんず未散の級友。豊かな胸をちびろくに弄ばれているツッコミ。曾祖父の離淡は大正篇での緑の友人。
  • 藪不知紅雀 やぶしらず・くじゃく大正篇に登場する半吸血鬼のアルビノ學生。硬派で緑を疎ましく思うも不幸にして絡まれ易い。
  • 白樺つぐみ しらかば・つぐみ紅雀付きの看護婦。美人で有能で優しく何処か謎めいている。洋装が似合う西洋婦人に近い体型の持ち主。
  • 壱★
    《君ノ名ハU》※コノ緑はちびろく形態です
    「ち〜る、ちるちる」
    未散
    「……?」
    「ちるー!」
    未散
    「……もしかして、私を呼んでる?」
    「ソウ! “チルチルミチル”な勢いで“みちる”が“ちる”! マァ、ぼくらが追い掛けるのは“い鳥”じゃなくて、“アオスジアゲハ”だけどネ」ププ
    未散
    「(綽名を考えてくれているみたいだけど……楽しんでいるならいいかな)」
    綸子
    「(わ、私も未散ちゃんのこと“ちるちゃん”って呼んでみたい……でも“立花さん”→“未散ちゃん”よりも越えられない壁が!)」
  • 弐★
    《女ノ子ハ何デ出来テル?U》
    紅雀
    「は? 貴様が女かもしれないだと?」
    「だったら?」
    紅雀
    「貴様が女とは、とても認められん」
    「まァ紅雀くんの女のひとの基準は、同居中の魅力的な看護婦サンだからねェ」ボイ〜ン
    紅雀
    「黙れ! 貴様など俺にとっては男でも女でもない! 唯の性根の厭らしい子供だ!」ズキャーン
    「うふふ」
    紅雀
    「何が可笑しい?」
    「そう、ぼくは子供。うふふ」
    紅雀
    「……気味が悪い」
  • 参★
    《詫ビ錆》
    紅雀
    「は? 目隠しが消えるだと? あんな“錆”は消えても仕方あるまい」
    未散
    「……」ジッ
    つぐみ
    「お言葉が過ぎます、紅雀様」
    紅雀
    「あ、ああ……すまない」
其ノ弐
断篇  少女の静寂は破られ――立花未散の奇妙な日常|立花未散は、どこか淋しい処のある少女だった。それは、両親を亡くしていることに起因しているのかもしれないし、そうでないのかもしれない。何にせよ、その淋しさは誰かに向けられるものではなかったので、それに気付く人もそういない。未散も自身の淋しい処を、まだ自覚してはいなかった。世話になっている伯父の家では控えめで、学校では真面目な優等生で、将来は医者になりたいと密かに思っているが、子供のいない伯父の後を継いで甘味処をやりたいと云う気持ちもあり――そんな中学二年生である。(このつづきはノチホド・・・)
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